「生活」という現実
付き合っているだけなら別れた後の生活を考える必要はありません。
しかし結婚していたら別れた後の事までも考えなければいけません。
離婚とは、恋人同士が別れるのとは違います。現実的で下世話なことかもしれませんが、
「生活」、単刀直入に言えば「お金」のことを抜きにするわけにはいきません。
夫の経済力を柱に結婚生活を営んできたとすれば、夫と別れるということは
生活を支えてきた柱を失うということです。
そして、今度はあなた自身が一家の大黒柱になり、自分と子供がいれば子供が生活していくだけの
お金を稼ぎ出して行かなければならないのです。
家事や子育てに専念するために仕事を辞めてしまった人は、再就職を考えなければなりません。
専業主婦なら家のことだけ考えていればよかったのですが、離婚後は家の事はもちろん
仕事のことや生活のことまでを考えて行かなければならないのです。
母子世帯の平均年収は10年前の厚生労働省の調査によると約212万円で、
一般世帯の約3分の1、世帯人数一人当たりでいうと2分の1という結果が出ています。
平均が212万円ですので、平均以下組の生活は苦しく、余裕などないでしょう。
「最初は実家に頼るしかないけど、いつかは自立できるように頑張る」と
素直に甘えるけどいつまでもというわけではないという気持ちも大切です。
いずれにせよ、どんなかたちであっても、家族を養っていく術を確保出来ること。
自分自身が経済的な柱になるということを十分自覚すること。
それを抜きに離婚を早まっては決して幸せにはなれません。
あなたにはその覚悟はありますか?