離婚調停で負けると後々がマイナス要素になりかねない?負けるリスクについて

離婚調停で負けると状況不利に?どのような影響があるのか

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離婚調停で負けたらどうなる?

離婚調停はあくまでも話し合いの場であり、法的な強制力は存在していません。
仮に離婚調停で慰謝料の請求を拒否しても、相手が何かすることはできないのです。

 

離婚調停

では、そんな離婚調停で負けた場合はどうなるのでしょうか?
負けても強制的に何かをさせられることは無く、拒否できるのであれば負けるデメリットが無いと感じるかもしれません。
しかし、離婚調停での負けを軽く考えてはいけないのです。
離婚調停で負けは後々の話し合いに強いマイナス要素になるでしょう。

 

離婚調停で負けたらどんなデメリットが発生してしまうのか、その実情を紐解きたいと思います。

 

 

離婚調停の結果は後々まで響く
例えば、離婚調停で子供の親権について争っていたとしましょう。
調停の場では経済力や子供の生活環境、子供本人の意思などが確認されます。
そうした中で、子供の親権を持つのにふさわしくないと見られたら、これは大きなデメリットになります。

 

離婚調停なので、親権を持つのにふさわしくないと言われても拒否できます。
そうした話し合いを受け入れなければきっぱりと断れるのです。
ですが、離婚調停で決着が付かないと離婚裁判へ発展する可能性があります。
そうなった際には、離婚調停での話し合いの内容が非常に重視されてしまうのです。

 

離婚調停で親権を持つのにふさわしくないと判断されていれば、裁判でもその内容が支持されるでしょう。
よほど大きな変化がない限り、後々になっても離婚調停の結果は変わらないのです。
つまり、離婚調停で出た判断はある程度決まってしまっている状態と言えます。

 

だからこそ、離婚調停でしっかりと自分が有利になる判断をしてもらえるようにしなければならないのです。

 

 

離婚裁判への突入
前述したように、離婚調停の結果を拒み続けると離婚裁判へ発展する恐れがあります。
養育費の支払いや慰謝料の支払い、そうしたものを頑なに拒否していると不利な状況になりかねません。

 

離婚調停はあくまでも話し合いであり何かの強制的な力が働くことは無いです。
ですが、だからと言って甘く考えて無視していて良いものでもありません。
離婚調停を経て離婚裁判へ突入すれば、強制的な判決が下されることになるでしょう。
裁判所が養育費や慰謝料を支払いを命じれば、銀行口座や給料の差し押さえが実行出来てしまいます。
子供の親権なども同様で、裁判所が下した判決は最優先されると言って良いです。

 

離婚裁判になってしまうと、同情や感情論は一切考慮してもらえません。
状況によっては妥協案を出すことさえ難しくなってしまいます。
離婚調停の段階であれば養育費や慰謝料を値切ることが出来たかもしれませんし、支払いを免れる方法もあるかもしれません。
しかし、裁判で判決が下ってしまうと覆すことは容易ではなくなります。
離婚調停はその後の命運を決める大事な場であることを強く意識するのが無難です。