メリット・デメリット
離婚調停のメリット
まず離婚調停の最大のメリットは、調停が成立した場合、調停調書という書面が作られることです。
この書面に記載された項目、たとえば、慰謝料や養育費、金銭的なものを滞納した場合に強制執行手続きを取ることにより、相手の財産を差し押さえることができます。
また履行勧告をしてくれるというメリットもあります。
これは、調停調書に記載されている養育費などを滞納した場合に、家庭裁判所にその旨を伝えると、家庭裁判所から、相手に「払いなさい」と言ってくれるのです。
次に、離婚調停を行なう際に相手と顔を合わせることなく話を前に進めることができるという点も大きなメリットです。
さらに費用。
離婚調停は意外なほど安く済みます。
調停調書を作成する場合には2000円程度で済みます。
最後に、離婚調停で話がまとまらなくなった場合には、離婚裁判を起こすことが出来ます。
離婚裁判を起こすためには離婚調停が終わっていることが前提です。
有利に進めるために
離婚調停であなたが有利になれば、裁判でもその効果は大きなものとなります。
どうしても離婚したい、どうしても離婚したくない。
離婚調停であなたが有利になるには、その方法を知っている必要があります。
離婚調停のデメリット
離婚調停のデメリットは、平日の昼間に行なわれるということです。
土日が休みの人は平日に休みをとらなければなりません。
期間は問題の内容にもよります。
話がスムーズにまとまれば、すぐに終わるでしょうがスムーズに進まなかった場合、長引く可能性もあります。
さらに離婚調停は1ヶ月に1回くらいのペースで行なわれるものです。
忙しい家庭裁判所だと2ヶ月に1回ということもありえます。
このことからも、スムーズにいかなかった場合は時間がかかるものだとおわかりかと思います。
そして調停の際に、中立の立場で双方の話を聞いてくれる調停委員ですが、調停委員も人間なので場合によって、あなたの敵になったり、説教されたり、意見をおしつけられる、なんてこともよく耳にする話です。
調停委員の当たり外れが大きく、場合によって離婚調停に行ってさらにストレスが溜まったなんて話もあります。
離婚調停には上記のようにメリットもあればデメリットもあります。しかし、「離婚したい」という思いがあって、協議離婚ができないのだという場合、離婚調停を通り越して離婚裁判はできません。避けて通れません。
しかし、離婚調停を起こすことで、必ず前には進んでいます。離婚調停で、これまでの夫婦間の些細なこと、どうしたいと思っているのか、今の気持ちを明確に伝えられるように、万全の準備をして臨みましょう。